MoTeC i2解析入門「i2で何が分かるのか」公開しました。

MoTeC のデータ解析ソフトウェア i2 は、「凄い」「優秀」「プロのレーシングチームも使っている」「世界標準だ」とよく言われます。 しかし、実際に どのように走りを解析し、どんな情報が得られるのか は、触ったことがない人にはなかなか伝わりません。

一方で、近年のチューニングカーは驚くほど進化しています。 ドライカーボン(オートクレーブ製法)の GT ウイングやアンダーパネル、ボンネット、フェンダー、リアゲート、さらにはドアまで。 軽量化とエアロダイナミクスは、もはやレーシングカーと同等の領域に踏み込んでいます。 タイヤに至っては、大手メーカーがタイムアタック専用コンパウンドを市販する時代です。

しかしその一方で、走りの解析だけは20年前からほとんど進化していません。 GPS の走行軌跡を眺めて「ここが速い・遅い」と判断するレベルで止まっているケースが多いのが現状です。
さらに厄介なのは、人間の感覚がいかに不確かかという点です。


 ・体調が良い・悪い
 ・気分が乗る・乗らない
 ・路面の状況は?
 ・なんとなく車が軽い・重い
 ・なんとなく曲がる・曲がらない
 ・タイヤの状態は

こうした曖昧な感覚に左右され、 その“なんとなく”を根拠にセッティングを変更してしまうことも珍しくありません。
そして変更後に走ると、 プラシーボ効果で「良くなった気がする」 という現象も普通に起こります。


実際、近年のレーシングチームでは 「ドライバーのコメントは参考程度。最終判断はデータ」 という運用にシフトしていると言う話も聞きます。 人間の感覚は体調や気分に大きく左右されるため、 データの方が圧倒的に信頼できるからです。


車両は GT カー並みに進化しているのに、 判断材料は「気分」「感覚」「思い込み」。
これでは本来の性能を引き出すことはできません。


そこで今回は、MoTeC i2 を使った解析の一例として紹介します。

MoTeC i2解析入門「i2で何が分かるのか」